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Windows 11、NPU活用の機能を拡充。フォトやペイント、メモ帳も生成AIで強化
2025年5月8日 11:29
Microsoftは6日(米国時間)、Windows 11 Insider向けに導入されるさまざまな新機能について紹介。40TOPS以上のNPUを備えたCopilot+ PCで使える機能と、そうでないPCにも使えるものなど、今後多数の新機能が導入されることが明らかとなった。なお、いずれも順次実装で、一部機能は英語環境から導入する見込み。
Copilot+ PC向けの新機能
Copilot+ PC向けでは、「設定」アプリにAIエージェントが統合され、ユーザーは自然言語で設定変更やトラブルシューティングが可能になる。
Windows+Qキーで呼び出せるClick to DoおよびWindows検索機能も強化され、テキストや画像から箇条書きを作成したり、Copilotとの連携が行なえる。
一方、標準アプリとしては「フォト」に、最大3つの光源を写真に追加できる調整する「リライト」機能が導入されるほか、「ペイント」にはテキストプロンプトからステッカーを生成する「ステッカージェネレーター」や、AIによる「オブジェクト選択」が使えるようになる。
「Snipping Tool」では、選択した範囲内で最適な範囲を自動検出する「パーフェクトスクリーンショット」や、画像からのテキスト抽出、カラーピッカー機能が実装される。
Windows 11の新機能
Windows 11の新機能としては、使用頻度に基づくアプリの自動分類を行ない、さらにはスマートフォンと連携する「電話コンパニオン」が統合された新しいスタートメニューが導入される。また、「ファイルエクスプローラー」では、ファイルを右クリックすることで、要約や画像編集といったAI機能に直接アクセスできるようになる。
「メモ帳」の機能強化も行なわれ、プロンプトからテキスト生成を行なったり、要約が行なえたりするようになるという。また、太字/斜体/リスト/見出しといった簡易な書式設定もサポートし、Markdown形式のインポートやファイルも新たに対応する。
「Copilot」機能も強化が行なわれ、アプリの画面をCopilotと共有することでそれに対して分析や質問が行なえる「Copilot Vision」が導入。また、Copilotキー長押しにより音声でCopilotとやりとりできる「Press to Talk」、音声コマンド「Hey, Copilot!」でCopilotを起動できる機能も導入するとしている。
このほか、NPUを活用するサードパーティーアプリの拡充や、Microsoft Storeにおける「AI Hub」の導入が行なわれた。