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サンドイッチ冷却で卓上に置いてもケーブルもごちゃつかないPCケース

OmnyX

 COUGARは、マザーボードを90度回転して配置することで2方向から挟み込むように風を送り込み、冷却性を向上させつつ、外部のケーブルの整理にも役立つ構造としたPCケース「OmnyX」を発表した。6月より全世界で発売され、価格は139.99ドル(約2万円)。

 マザーボードの背面I/Oポートが下向きになるように設置する変わった構造のケース。マザーボードを挟み込むように、左右それぞれに2基(合計4基)の160mm角ファンを搭載する「OmniDirectional Dynamic Flow System(ODF)」を採用。CPUに簡易水冷を用いれば、特にゲーミングやクリエイティブ作業で高負荷がかかるGPUに届くエアフローの露出面積を高められ、高い冷却性を実現できるという。

 またこの構造により、マザーボード背面I/Oポートからの配線がすべて底面を通るようになるが、ここにケーブルを隠す一体型のベースコンパートメントを搭載。同一方向の隙間からスマートに引き出すことができるようになるため、卓上に置いた際にケーブルがゴチャつかないスッキリとした見た目にできるという。

OmniDirectional Dynamic Flow System(ODF)
ベースコンパートメントにより配線を隠せる

 さらに、左右どちらに置いても前面インターフェイスが使いやすいようにできるスライドレールシステム、最大380mmの拡張カードに対応できるブラケットレスの垂直GPUマウント、ASUS BTF/MSI Procjet Zero/AORUS Stealth Iceといったリバースコネクタを備えたマザーボードとの完全的な互換性、モジュール式のファンブラケット、SSD/HDDトレイ、PSUブラケットによるインストールの簡素化、追加ソフトウェアなしでPWM/RGB制御が可能なユニバーサルファンハブといった機能を搭載する。

 対応フォームファクタはATX/microATX/Mini-ITX、拡張ベイは3.5インチが2基、2.5インチが2基、拡張スロットが7基。前面インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 TypeC 2基、USB 3.2 Gen 1 4基、音声入出力。

 標準で160mm角ファンを4基搭載するが、120mm/140mm 4基に換装できる。また、マザーボードのサイドに120mm角ファンを3基搭載可能で、ここに360mm/240mm水冷ラジエータを設置することもできる。CPUクーラーの高さは170mmまで、電源の長さは200mmまで。本体サイズは300×520×470mm。