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Windows 10が現役というゲーマーはサポート終了の10月までには移行を!Windows 11ならゲーム向け最新技術/ハードに最適化
~人気/最新ゲーム10タイトルでの検証も実施
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2025年4月28日 06:30
Windows 10を使っているゲーマーはまだまだ多い。Steam調査でのOS使用率を見ても2025年3月でまだ40.58%も占めている。しかし、Windows 10は来る10月14日でサポートが終了。それ以降も使い続けると、セキュリティのリスクが高まる。
他方、Windows 11で当初懸念されていた互換性の問題はすでに解決されており、むしろWindows 10では最新ハードウェアの性能を生かせないこともある。
今回はWindows 11の10に対する改善点の解説や、Windows 11(バージョン24H2)を搭載したマウスコンピューター製最新ゲーミングPC「G TUNE FZ-I7G7T」でゲーム10タイトルのベンチマークを実行して動作チェックを行なった。
Windows 11はゲームの安定性が低い?
ゲーマーにとってもっとも大切なことは“ゲームが安定して動作する”ことにほかならない。Windows 11の登場当初は、Apex Legendsで後方の音が聞こえにくい、フォートナイトでパフォーマンスが低下するといったトラブルが一部の環境で起きていた。しかし、これらの問題は2022年の時点で解消されている。
この問題は主にWindows 10から11へOSアップグレードした環境で起きていた。そして、上記の問題とは別に、Windows 11ではUEFIでセキュアブートを無効にしているとVALORANTが起動できない仕様もあるため、Windows 11はゲームとの互換性が低いというイメージが広まったようだ。
なにより重要なのは、Windows 10のサポートが2025年10月14日で終了するということだ。サポートが終了すると、セキュリティ更新アップデートの提供やテクニカルサポートが終わってしまう。それにより、トラブルが起きた場合に対処が難しくなってしまうだけでなく、将来登場するマルウェアや未知の脆弱性に対して対策がしにくくなるため、セキュリティ的に大きな問題を抱えることになる。
そして、Windows 10搭載PCはすでに数世代古い環境となっている。たとえば、ビジネス文書を作成するくらいであれば5~6年前のPCでも性能面では大きな支障はないかもしれない。しかし、ことゲームとなると、ハードウェアへの要求仕様は年々高まっている。
先日発売され大ヒットとなったモンスターハンターワイルズでは、GPUにGeForce RTX 2060 SUPER以上を推奨している。これは2019年に発売されたもので、2015年に発売されたWindows 10登場のタイミングで購入したゲーミングPCだと、多くがこの推奨スペックを満たせないだろう。
また、以前に実施した弊誌検証結果で、GeForce RTX 2060(無印)だとフルHDでモンスターハンターワイルズベンチマークにおいてフレームレートが50fps台だったことを考えると、推奨スペックであってもフルHDでなんとか60fps台を実現できる程度で、WQHDなど高解像度になるともう厳しくなってくる。もちろん、モンスターハンターワイルズ以外にも、こういった重量級のゲームは増えている。
これから解説するが、Windows 11は登場以降のアップデートもあり、今ではゲームを動作させる上で、Windows 10よりも先進的な環境が提供されている。こういった理由からWindows 10搭載機は買い換えを検討する最終時期に来ていると言ってよいだろう。
Windows 11のゲームに関わる改善点
Windows 11と10の大きな違いは、まず最新ハードウェアへの対応だ。代表的なのがIntelの第12世代Coreから採用された性能重視のPコアと効率重視のEコアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャへの最適化。処理内容に合わせて各コアに割り振るインテル スレッド・ディレクターと呼ばれる機能はWindows 11でより高精度で動作する。Intelの最新CPUの性能を最大限引き出すにはWindows 11が必須と言えよう。
PCI Express 4.0/5.0接続の高速なNVMe SSDと組み合わせることで、ゲームのロード時間やレイテンシを短縮する技術「DirectStorage」への対応もある。
DirectStorage自体はWindows 10でも利用できるが、ファイルシステムなどを介さずにデータにアクセスする「Bypass I/O」など一部機能はWindows 11のみが対応となる。最近ではモンスターハンターワイルズがDirectStorageに対応していることで話題となった。
このほか、DirectX 11/12対応ゲームでHDR非対応のゲームをHDRに自動でアップグレードする「自動HDR」もWindows 11だけの機能になる。この機能を使うことで、映像の表現力が増す。
Windows 11の最新大型アップデート「24H2」は、一部ゲームで応答不能になるといった問題が起きていたが、更新プログラムでほとんどが解決されている。Easy Anti-Cheatを利用する一部デバイスがエラーで停止する問題は残っているが、これが該当する環境はAlder Lake以降のCPUを搭載したビジネス向けのIntel vProプラットフォーム対応PCというかなり限定的なものだ。
実際に最新/人気ゲームを最新ゲーミングPCで動作テスト
さて、ここからはマウスコンピューターのゲーミングブランド「G TUNE」の最新デスクトップPCを使って、Windows 11(24H2)環境で10種類のゲームを実行。問題なく動作するのかチェックしていこう。
使用するゲーミングPCは「G TUNE FZ-I7G7T」だ。刷新されたG TUNEロゴをあしらった新設計のタワー型ケースを採用。新ケースは前面にアルミ素材を使った縦型のスリットデザインを設け、空気を取り込みやすい構造と重厚な雰囲気を両立している。
前面にある3基のファンで吸気、天面の360mmクラス簡易水冷クーラーと背面のファンで排気する強力なエアフローを確保。フルタワーケースだけあって内部にはゆとりがあり、ハイエンド構成でも熱がこもりにくいのは大きな強みと言える。
使い勝手のよさも特徴だ。前面、底面、側面には水洗いできるダストフィルターを装着、天面にあるコネクタ類はスライドカバーによって使わないときはホコリの侵入を防げる。左側面の上部には引き出し式のヘッドフォンホルダーを内蔵、前面右下にはスリム型の光学ドライブを内蔵できる。ビデオカードは強力なサポートステイで固定されており、安心感が高いのもポイントだ。
左側面は強化ガラスなので内部の様子をいつでも確認可能なのに加えて、内部、ヘッドフォンホルダー、ロゴには赤色LEDを内蔵。“映え”にもこだわっている。
スペックを紹介しよう。ゲーミングPCでもっとも重要になるビデオカードは、NVIDIA最新世代からアッパーミドルの「GeForce RTX 5070 Ti」を搭載する。
CUDAコアが8,960基、ビデオメモリがGDDR7 16GB、メモリインターフェイスは256bitで、メモリ帯域は896GB/sというスペックだけ見てもかなり強力なもの。少し古い世代のビデオカードだとVRAM 16GB未満の物も多いが、モンスターハンターワイルズで高解像度テクスチャパックを利用するにはVRAM 16GBが必要となる。
GeForce RTX 50シリーズは、フレーム生成機能を大幅に強化しているのが特徴だ。対応ゲームであれば、フレームレートを数倍に向上できる。レイトレーシングなど高負荷なゲームでも高画質、高解像度で遊びやすくなっているのが強みだ。
CPUは性能重視のPコア8基、効率重視のEコア12基で合計20コア20スレッドの「Core Ultra 7 265K」を搭載。Core Ultra 200Sシリーズ最上位のCore Ultra 9 285K(Pコア8基、Eコア16基)に比べ、Eコアが4基少ないだけでゲーミングにおいて重要になるPコアの数が同等というのがポイント。それで価格は大きく下がるため、コストパフォーマンスの観点から人気が高くなっている。ゲーム用途では十分過ぎるコア数だ。
温度や動作音もチェックしておこう。サイバーパンク2077を10分間プレイした際のCPUとGPU温度をシステム監視アプリの「HWiNFO Pro」で測定した。室温は24℃だ。動作音は前面、天面、背面のそれぞれ10cmの位置に騒音計を設置して測定している。
CPUは平均58.6℃、GPUは66.6℃と、どちらもしっかり冷えている。長時間高負荷なゲームをプレイしてもまったく不安なしだ。さらに動作音もどの角度から測定しても非常に静かだった。フルタワーケースは設置場所は必要だが、動作音や温度を気にせずゲームに集中できるのは非常によいところだ。
Windows 11(24H2)環境でのテストとして10種類のゲームを用意した。問題なくベンチマークを完走できるのか、G TUNE FZ-I7G7Tではどこまでフレームレートが出るのかに注目したい。
解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類。基本的に最高画質設定でアップスケーラーやフレーム生成に対応しているものは、それぞれ利用している。テストしたゲームと条件は以下の通りだ。なお、この中でマーベル・ライバルズ、サイバーパンク2077、アサシン クリード シャドウズはマルチフレーム生成に対応したタイトルとなっている。
ビデオカードのドライバは「Game Ready 572.83」を使用した。Windows 11(24H2)については、2025年4月18日時点で提供されている更新プログラムはすべて適用した状態にしている。
- Apex Legends: 最高画質で、射撃練習場の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- オーバーウォッチ2: 画質“エピック”で、botマッチを実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- Virtua Fighter 5 R.E.V.O.: 画質“最高”で、トレーニングモードを60秒間実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- ストリートファイター6: 画質“HIGHEST”で、CPU同士の対戦を実行した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- エルデンリング: 画質“最高”、レイトレーシング“最高”で、リムグレイブ周辺の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- Ghost of Tsushima Director's Cut: 画質“非常に高い”で、DLSS“バランス”、フレーム生成有効で旅人の宿場周辺の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- モンスターハンターワイルズ: 公式ベンチマークで画質“ウルトラ”&レイトレーシング“高”、DLSSはプリセットに準拠、フレーム生成有効でベンチマークを実行
- マーベル・ライバルズ: 画質“最高”、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成有効で訓練場の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- サイバーパンク2077: 画質“レイトレーシング: オーバーライド”、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成有効で、ゲーム内のベンチマーク機能を利用した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
- アサシン クリード シャドウズ: 画質“最高”、レイトレーシング“全体的に拡散+反射”で、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成有効でゲーム内のベンチマーク機能を利用した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定
今回テストした10タイトルは、G TUNE FZ-I7G7TとWindows 11(24H2)の組み合わせによる環境で、ベンチマーク中にフリーズなどのトラブルが起きることなく、すべて問題なく動作し、スムーズにベンチマークを完了できた。
Apex Legendsは最大300fps、Virtua Fighter 5 R.E.V.O.、ストリートファイター6、エルデンリングは最大60fpsのゲームだ。さすが上位CPUとGPUの組み合わせだけあって、ほぼすべてのゲームと解像度で快適に遊ぶのに十分なフレームレートを達成できている。
かなり高いスペックを求めるモンスターハンターワイルズは、最高画質& 4K解像度でも平均99.1fpsと高いフレームレートを出した。サイバーパンク2077、アサシン クリード シャドウズも描画負荷がかなり高いタイトルだが4K解像度でも高いフレームレートを達成。これはマルチフレーム生成の威力と言えるだろう。
Windows 11なら快適にゲームプレイが可能
今回は10種類の人気/最新ゲームを、最新スペックのゲーミングPCとWindows 11(24H2)の組み合わせでテストを行なったが、すべて快適に動作した。Windows 11でのゲーミングに不安を抱いている人がいたとしたら、本稿の解説と検証が役に立てば幸いだ。
そして、ゲームは好きでもPCに詳しくないため、数多くあるPCからどれを選べばいいのかよく分からないという人には、本稿で紹介したマウスコンピューターの「G TUNE FZ-I7G7T」をオススメしたい。描画負荷の高いAAA級のタイトルでも4K解像度で快適にプレイが可能だ。