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新しい12.4型「レッツノートSC」誕生。Arrow Lake搭載でMIL-STD-810H準拠に
2025年5月27日 14:00
パナソニックは、CPUにArrow Lakeを搭載した12.4型モバイルノート「レッツノートSC」、14型モバイルノート「レッツノートFC」を発表した。
レッツノートはこれまで、100kgf非動作時加圧振動試験、動作時のキーボード打鍵試験、ヒンジ耐久試験といった、実際の使用シーンを想定した独自の試験を行なってきており、堅牢性の高さについては市場で定評があった。今回の両機種は米国国防総省が制定したMIL-STD-810Hに準拠し、かつ独自の厳格な判定基準での耐衝撃/耐振動試験を実施してクリアした。
また、ネジ式の着脱式バッテリの採用により、バッテリ劣化時にユーザー側で簡単に交換を可能にしたほか、外れても壊れにくく再装着しやすい構造のキーキャップ、かすれにくいキーボード刻印、耐久性の高いポート部材の採用などにより、突発的なPC交換手続きを軽減、ユーザーの負担を軽減させる設計とした。
SCは従来の「レッツノートSR」から搭載バッテリを50Whから56Whに大容量化。これによりバッテリの重さは17g増となったが、基板実装の工夫により全体として20g軽量化を達成。また、駆動時間は約7時間(JEITA 3.0動画再生時)から12時間へと大幅に向上させることに成功した。
バッテリ充電に関しては、動作中でもバッテリ充電を優先させる「充電優先モード」を搭載。このモードでは駆動しながらでも30分で容量0%から約36%まで充電させることができる。また、別売りの100W対応USB PD充電器を用いれば、電源オフ時は30分で0%から約55%まで急速充電できる(付属の65W ACアダプタは約46%)。
独自の高性能化技術「Maxperformer」は従来から継承。冷却性を高めることで最大性能の状態を長く維持できるほか、ヒートシンクフィンの間のみならず、ヒートパイプ上をエアフローが通ることで効率的な冷却を実現する。
また、新しいBOXスピーカーを採用し、低音域再生能力を高めることで、Web会議における人の声の聴きとりやすさを向上。利用シーンに合わせてスピーカーの性能を補う音響効果ソフトも搭載する。
SCとFCは共通化設計を採用しているため、たとえばSCを導入している現場の場合、FCを追加導入する際のマスター作成やキッティング準備などを短縮できる。また、「IT管理者業務支援ツール」も用意し、複数台のBIOS設定を一括変更したり、BIOSやドライバを一括アップデートしてインストールできる。
レッツノートでお馴染みのスライド式電源スイッチは、長くホールドするのが難しいといった声から廃止され、0.3mm下げて誤押し防止タイプ/指紋センサー一体型のボタン式となった。Webカメラは逆光に強い「vHDR(video High Dynamic Renge)」対応に変更し、プライバシーシャッター付き。
また、ストローク2mmの打鍵感がある静音キーボード、大型化しホイールパッド、ボタンの形状工夫により押しやすさと耐久性が向上したパッドボタンなども特徴。長らく残していたミニD-Sub15ピンもついに廃止された。
SC
SCは個人と法人両方に向けて発売され、店頭では6月20日、直販「Panasonic Store Plus」では6月17日に発売予定。
店頭モデル最上位の「CF-SC6BDPCR」は、CPUにCore Ultra 7 255H、メモリ32GB、ストレージに1TB SSD、1,920×1,280ドット表示対応12.4型液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Pro、Microsoft 365 Basic+Office Home & Business 2024を搭載し、ブラック筐体を採用。実売予想価格は41万円前後の見込み。
「CF-SC6ADMCR」は、CPUにCore Ultra 5 225U、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、1,920×1,280ドット表示対応12.4型液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Pro、Microsoft 365 Basic+Office Home & Business 2024を搭載し、カームグレイ筐体を採用。実売予想価格は33万円前後の見込み。
「CF-SC6ADTCR」は、CPUにCore Ultra 5 225U、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、1,920×1,280ドット表示対応12.4型液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Proを搭載し、カームグレイ筐体を採用。実売予想価格は29万5,000万円前後の見込み。
インターフェイスはThunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 1 2基、Gigabit Ethernet、HDMI出力、フルHD/Windows Hello対応Webカメラ、音声入出力などを搭載する。
バッテリ駆動時間は約12.7時間。本体サイズは約273.2×208.9×19.9mm、重量は約919g。
Panasonic Store Plusでは、メモリ64GBや2TB SSD、LTE/5Gの有無、新色「マットインディゴ」、「ノクターンローズ」天板/ホイールパッドが選択可能。重量は約949g~(LTE/5G追加時は954g)。個人向けキャンペーンとして、64GBモデルを購入した先着150名、5G通信モデルを購入した先着50名にオリジナル名刺ケースをプレゼント。このほか、2,000円オフクーポンがもらえるクイズキャンペーン、Microsoft Office 8,000円オフクーポンがもらえるキャンペーンなども実施する。